グラウンドアンカーのうんちくを披露する相手

グラウンドアンカーのうんちくを披露する相手

私はよく山に行きます。
それはスキーだったりクライミングだったり、きのこ狩りだったり、極々稀ですが狩りだったり、とにかく色々な目的で山に行くことが多いのです。
勿論最終的には山を歩きますが、途中までは車で行きます。
常々疑問だったのが、公道の脇で地すべりを抑えている防波堤のようなコンクリート。
あれ、どうやって固定されているんだろうって疑問でした。
特殊土木工事に詳しい友人に訊いてみたら「グラウンドアンカー」という方法で固定されているのだそうです。
聞きかじっただけの知識ではありますが、地面(グラウンド)に杭(アンカー)を差し込むことによって固定するのがグラウンドアンカーという工事だということでした。
きのこ狩りや狩猟仲間は、妙にそういう偏った部分について博識なので、うんちくを披露しても「当たり前じゃないか」と言われそう。
なので職場のスキー仲間や、クライミング初心者とのレジャーの時にグラウンドアンカーのうんちくを披露したいと思います。

グラウンドアンカーは結構すごいやつだった!

私には4歳位になる、「これ何」「あれ何」時期の子供が居ます。
知的好奇心の旺盛な時期と言いますか、とにかく凄く些細なことに疑問を持つ時期なんでしょうね。
この間なんかはペットボトルを開けた後の蓋の根本に付いたリングが何なのか聞かれました。
子供の洞察眼には驚かされます。
そんな子供とスキーに行った時に、斜面に立つ鉄塔を見て、なぜ斜面なのに真っ直ぐ立ってるのか(もう少し子供らしい言い方ですが)と訊いてきました。
即答出来なかったのがとても悔しかったので、後から調べてみるとグラウンドアンカーという工事方法で斜面に固定しているとのこと。
確かに、山ですから雨が降れば斜面は不安定になりますし、風が吹けば鉄塔は揺れるわけです。
それなのに、あんな立つことも難しい急斜面に鉄塔は立っている。
それも真っ直ぐです。
蓋を開けてみると努力の賜物とも思えるグラウンドアンカーという技法で成立していたわけですね。
子供の何気ない疑問から私がとても勉強させられました。
私はそういった特殊工事とは無関係の畑の人間ですが、これを普段から設置している人は正に職人だと思い知らされました。
いやはや、意識していなかっただけでグラウンドアンカーとは中々凄い奴でした。

SFとロボットとグラウンドアンカー

大工といえば何を思い浮かべるでしょうか。
確か私の子供の頃の夢は大工だったと思います。
発表会でも言った記憶があります。
結局私は夢をかなえることが出来ましたが、職業は大工ではありません、特殊土木工事を主業務とする、いわゆる山肌にグラウンドアンカーを打ち込んで鉄塔を建てたり、変電施設を建てたりといった、少し難しいものを作る大工に私はなりました。
まだまだ新人なので驚くことが多い毎日を過ごしています。
驚くといえばグラウンドアンカーも私にとっては驚きでした。
まずそのネーミング。
読んで字の如く、グラウンド(地盤)にアンカー(杭)を打ち込む技術なのですが、ロボットアニメみたいでかっこいい名前だと会社に入ったばかりの頃に思いました。
元々SFアニメが好きで、宇宙ステーションを作りたかったのですが、いくらなんでも夢が大きすぎると子供ながらに思ったのか、いつしか私の夢は大工になっていました。
グラウンドアンカーという響きは私のワクワクを目覚めさせるには十分でした。

実際にはロボットとは遠い技術で、建設の難しい斜面などで、硬い地盤まで杭(アンカー)を打ち込んで引っ張り合うことで建造物を固定するというのがグラウンドアンカーの役割です。
いつか私の建てた電波塔がロボットへ司令を飛ばす要所になったらいいなと空想しているわけです。

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