永遠のライバル?日蓮と比較した念仏宗の本質

永遠のライバル?日蓮と比較した念仏宗の本質

日本の仏教は大きく、「念仏を唱える宗派」と「念仏を唱えない宗派」に分かれます。
前者をとくに念仏宗と呼び、後者の宗派では念仏以外のアプローチで死後に救われる道を模索します。
念仏宗の代表が親鸞なら、それに真っ向から対立するライバルが日蓮です。
日蓮は親鸞の訴える念仏信仰を正面から否定し、厳しくストイックな修行によってしか人間は救われないのだと説きました。
日蓮を語るうえで欠かせないキーワードは、過激さです。
日蓮は親鸞のように、市井の人々と溶け合うことで地道に教えを広める道を選びませんでした。
日蓮はのちの日蓮宗の基礎となる巨大なグループを作り、教えを否定する者を容赦なく糾弾するという強引な方法で布教活動を試みました。
親鸞にはない日蓮のラディカルさこそが日蓮宗のどこかとっつきにくいイメージの源であり、教えがわかりにくいとされる理由のひとつなのです。
日蓮は確かに、親鸞の教えを否定しました。
けれども、それは決して単純な対立構造ではありません。
仏教の本質を深く理解し、仏の道を生涯かけて極めようとした点では共通しているのです。
日蓮の存在を知ることで、念仏宗のエッセンスがより深く把握できることでしょう。

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