粗大ゴミ収集の日と神戸市を離れる日

粗大ゴミ収集の日と神戸市を離れる日

東京で借りる事が決まっている部屋は神戸市の家の半分の広さしか無いので、どう頑張っても家具を処分しなければなりません。
一番良い方法が粗大ゴミとして処分する事と分かっていても、私にとって思い切る事は難しい事でした。
中でも、毎日使っていた仕事机と椅子はとても使い易く愛着もあったのですが、売却するにはあまりにも古くて傷みも多く、古いゆえにしっかりしたつくりの大きな机と椅子だったので東京の部屋の玄関すら通れず、捨てるしか手段が無かったのです。
また、友人たちに譲った数々の食器が収まっていた食器棚も、私が生まれた時から家にあったもので慣れ親しんだ家具でした。
食器は譲り受けてくれても、食器棚まで引き受けてくれる友人は残念ながらいなかったのです。
これもまた古すぎて売り物にはなりませんでした。
毎日少しずつ友人たちに引き取られていく食器と荷造りで箱に収まって行く食器が食器棚から姿を消し、中が空になってからようやく粗大ゴミ収集の申し込みが出来ました。
その日は引越し当日、神戸市を離れる日でした。

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